子どもの自己肯定感

サマリー

子どもの自立心を育てたい…でも中々上手くいかない。ということがありませんか?

 

育児は時間との闘いでもあります。自立への近道を知ることが出来たらどんなに素晴らしいでしょう。

 

私は保育、教育現場に携わり、心理学や脳の勉強を進めるにつれてなかで育児の問題解決に向き合ってきました。

 

その中で一番大切なことは、子どもたち一人ひとりの世界の中に、足を踏み入れることだと気が付いたのです。

 

現代社会は物質社会です。子どもたちや家庭にもその影響は大きく現れています。 私たちは生活の中でその様な価値観に追われるようになりました。

 

このままでは未来の社会を作る子どもたちはどのようになってしまうのでしょうか。

 

「どうして家の子は…。」そう思ってしまう前に、中々上手くいかない原因やカラクリについて知る必要があります。

 

この記事では、私たちの人生の価値感から、子どもの世界感ま、今まで誰も教えてくれなかったカラクリを知ることができます。

子どもが自分で行動しない、途中で諦めてしまうとついつい手を出してしまう

オトナの都合で動いている世の中、現実の世界を見せるのは準備ができてからでOK

「あぁ!ボーナスで買ったビンテージのスカート!!」「ちょっと!それはお誕生日にもらったグッチの…。」

子どもは汚したり、壊したりするいたずらが大好きですね。子どもには大人の物質的な価値観はまだ、理解できません。

「あと5分で遅刻!!また上司に嫌味言われるぅ。」

「はやく!はやくしなさい!!」

「なんどいったらわかるの!」

チクタクチクタク…。大人の時計って進むのがとても速いですよね。

でも、子どもの時計も同じように進んでいるのでしょうか?

「お母さん、みて、おはな、さいたよ。」

「ちょうちょうさん、とんできた。」

「まだあそびたい!やりたいの!」

子ども達は”いま”を生きる天才ですね。

だからこそ、気づきがあり、だからこそこだわり、夢中になることが出来る。

そもそも大人とは生き方も、見方も異なる生き物です。

同じ人間ですが、同じスピードでは生きていないのです。

この幼少期のステップを経て、私たちのように現実社会の中で生きて行くようになります。

そこを理解したうえで、子どもたちと接して行きましょう。

異なる世界、ちがう国に住んでいる人々に

自分の国のやり方や文化を押し付けたら、どうなるでしょうか?

子どもたちには、子どもたちだけがもつ世界の見方生き方があるのです。

その世界を、尊重し大切にしてあげてください。

いっぱい味わって準備ができたら、少しずつ大人の世界に足を踏み入れることが出来るようになります。

自分から踏み入れたいと、思うようになる時が必ずくるのです。それまで“待つ”のです。

大切なことはじっくりゆっくりと味わうこと、そして周りと比べないことです。

幼少期の記憶100まで

脳の研究が進み、0歳から5歳くらいまでに約80%が形成されることが分かっています。

その作られた基礎をもとに、その後の発達を経て大人になって行きます。

いわば、一生分の基礎がこの5年間にほぼ完成してしまうと言っても過言ではありません。

この人格形成の基礎を担う時期に、大人が“待つ”という姿を見せてあげることが何よりの見本になります。

この時期に”わたしは行動が遅いからもっとはやく、もっとはやくしないとダメなんだ”という考えが刷り込まれてしまうと、

焦りや”自分は遅い”という自己否定が生まれる可能性が高いです。

自分のペースが尊重され、ありのままで進めることが出来ると、他人と比べずに自分のペースで歩んでいくことが出来るようになるでしょう。

どうちらの方が、幸せな人生でしょうか?

大人が手を出さないためにはどう工夫するか

子どものペース尊重する…出来るならやってみたいもんだ。

でもね、朝の時間との格闘ですよね。

オトナの社会には、ルールと期限というものが迫ってくる。

「あと5分で遅刻する!」

「とにかく、自転車乗って!はやく!靴下はいいから!!」

「もういい!ママが履かせます!」

ここで問題です。

この家族では、どうすれば子どもが自分で靴を履くチャンスをもらえるでしょうか。

①何度も靴下を履く練習をさせる

②他の家族に頼む

③自分が変えようと行動や発想を変える

答えは③です。 ”オトナが発想を変える”です。

子どもを変えるには、オトナが変わることが第一ステップです。

「どうすれば子どもが”自分で靴下を履く”までの時間を取ることが出来るか」

このシーンの場合は、“時間”に追われています。 ということは、これと同じ状況になった時に”時間”の余裕があればよいのです。

時間の余裕をここに10分もってくるには、どのようにすれば良いでしょうか。

逆算です。

朝起きてからの行動、所要時間、優先事項をもう一度見直しましょう。

“時間”工夫してみても効果がなかった場合は、また別の問題注目します。

「自分で履いてごらん。」

「やだ。」

「履いているかっこいいところ、見たいなぁ~。」

「やだやだやだやだ!!!!」

~ためいき~

育児をする中で、誰しもが経験するものですよね。

子どもを変えるには一筋縄では行きません。 色々な要素が詰まって、その状態が起きています。

一つの事柄に着目するだけでなく色々な点に視野広げて試行錯誤して見ましょう。

大切なことは“オトナ”が変わること”です。

泣くまで待とう…”待つ”ことは素晴らしいスキルとなる

行動するスキル、でも待つことも最高のスキル

子ども達が将来、大人になったら好きな人と…なぁんてまだまだ気が早い!

と思う方もいらっしゃるかもしれません。

まだ子どもが小さいうちは、そんなこと考えたくないかもしれません。

でも、その日は必ずやってくるのです。

そして、生まれた時から”その日”に向けた訓練が始まっているのです。

将来子どもが「好きなひとや家族との関係」だけでなく、「職場や友だち関係」で幸せになってほしくありませんか?

実は、幼少期から出来ることがあります。 “待つ”見本を見せる。

仕事が出来る社員は、それぞれの社員のペースを理解し尊重します。

モテること、人に慕われることは外見だけではありません。

外見だけでもてはやされても、長続きはしません。

待てる人は、相手を理解しようとし良好な人間関係を築きやすいのです。

学ぶことは、まねっこから始まります。 まずは小さな一歩を踏み出し、待つとはどういうこのなのか、ぜひ見せてあげて下さい。

一緒に走ることができるようになるには

質問があります。

子どもと、私、どちらが靴下を履くのが上手でしょうか?

そうです。大人のワタシですね。

なぜか? 何度も経験を重ね、練習してきたからです。

では、子どもに何かを身に付けさせたい場合…

例えば”靴下を履くこと”としましょう。

そのゴールに向かって走る(行動)する時には、必ず子ども自身のペース合わせることが大切です。

最初から大人の世界に来させるのではなく、大人が子どもの世界に入って行きます。

「失礼します。入れてね。」の気持ちを忘れずに。

人が家に土足で入って来られたらどうですか。

子どももその気持ちは同じです。子どもは自分の“モノ”ではなく、別の人格を持った人間なのですから。

子どもの世界に上手く入ることが出来たら、やっとスタートライン。

そこからゆっくりと、一歩一歩一緒踏み出して行くのです。

最初から、早いペースや長距離を走ることが出来るでしょうか。

また、無理やり走ったらどうなりますか?

その子は「またはしりたいな。」という気持ちになるでしょうか。

天才をつくり出す指導者やコーチは、この原理原則を理解しています。

一緒に走るようになるためには、現在どのようなペースでどのような場所を歩くことが必要ですか?

子供に優しくていねいに接したいが、時間に追われてついついイライラしてしまう

あなたが生活の中で追われているものは?

「あ~忙しい、忙しい。」と、みんなが口癖に言う社会。

保育園は定員オーバーで、待機児童はうなぎ登りですね。

昔とは価値観が変化し、より多くの女性が社会進出するようになりました。男女の差が埋まり、女性の権利を重んじる社会へと変化しつつあります。 素晴らしいですね。

亭主関白の男性に膝をついてお迎えする?考え方が昭和です。

そのような社会の流れと共に“母親像”も変化しつつあります。

また、私たちが生き抜いているのはモノを手に入れることが価値観とされる物質社会。

日本は産業革命後、大きな経済瀬長を遂げてここまでくることが出来ました。

人より“多くを得なくてはならない”人よりも“優れていなければならない”価値観。

家族との時間よりも私たちが追われているものは、会社の中での評判やより多くの給料をもらうこと。

なぜでしょうか。

世界で一番大切な子どもとの信頼や、が薄れて行くのは目をつぶることは出来るのに、その他のことに追われて必死に走り続けている。

まるで何かを恐れるかのように。

子ども達に優しく、丁寧に接するためには“余裕”が必要です。

時間の余裕気持ちの余裕です。 何かに追われている時に、余裕は生まれて来ません。

あなたが生活の中で追われているものは何ですか?

それは、未来の日本を、世界を背負う子どもたちを正しい道に育んでいくことよりも、もっと重要なことなのでしょうか。

人生のなかで、あなたが大切にしているものは?

もう一度考えて見て下さい。 アナタにとって人生の中で大切にしているもの価値観は何でしょうか。

それは、毎日の小さな行動一つ一つに現れています。

アナタのつま先から頭のてっぺんまで、顔のしわ一つ一つから目の表情まで。 子ども達や家族に触れる手、言葉、体の動き。

朝起きてから、夜自分の床につくまで。

ママ友との会話から、同窓会での振る舞い。

ちょっと気になる異性へのアプローチ。

アナタの大切にしているものは、何ですか?

人からの評価、社会的な地位お金権力家族安定…

アナタが大切にしているものを見て、子ども達は同じように価値観形成していきます。

アナタが大切にしているそれが、子どもが20年後大切にするものになるのです。

これから30年後の日本は人口が1億人をきると言われています。 労働人口も3500万人を減ります。

日本の国として機能していくために、海外に日本に来てもらうように頼む時代になります。

時代が変化して行った時に、果たしてどのような価値観をもつオトナが必要になるでしょうか。

アナタが価値を置き、子どもを“待つ”ことの代わりに毎日追われているものは本当に重要なものでしょうか。

手放す勇気

今日は特別大サービス!

「両手に掴めるだけのキャンディーで、290円!らっしゃい、らっしゃい!」

両手一杯に溢れんばかりのキャンディーを掴んだ女の子。

あら?でも何だか眉毛がへの字になってきました。 どうしたのでしょう。 キャンディーの横に目線が行っています。

そこには… おいしそうな、ミルクチョコレートが。

でも、両手一杯にキャンディーがある状態では、チョコレートは掴めませんね。

新しものや価値観を手に入れたい時は、それを受け取るための場所を作ることが必要。

つまり、手にもっている一杯の価値感を手放してあげるのです。

「こうでなくては、いけない。」「こうあるべきだ。」という

凝り固まった価値観を柔らかくして、少しずつ手放す。

そうすることで、新しいものが、アナタの本当に望んでいたものが入ってきます。

“待つ”ためのこころの余裕が出来るのです。

アナタの世界で一番愛する次世代を担う子どもたちのために、何を手放す必要がありますか。

アナタの努力や苦しみは、時代を超ええて必ず別の形でアナタのもとに返ってきます。

 

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~お母さんが自由になると、子どもはもっと自由になる~

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