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2018.11.11

親の感情が、子どもの将来を決める

[box class=”pink_box” title=”サマリー”]

感情的になったり、否定的になってしまうときに「もっと自分の感情をコントロールできたらいいな。」と思いますか?

 

オトナの感情的な言葉や、怒り、暴力などが子どもたちの脳に与える影響を知っていますね。

 

それは、子ども時代に関することだけではありません。子どもたちの将来、20年後にも大きな影響を与えるのです。

 

脳科学や、心理学の観点からも科学的にその影響が証明されています。

 

また、私自身の体験やお客様の研究からも、幼少期に受けた影響が傷跡となって現在の生活に影響していることが分かります。

 

「幼少期の時期に、もっとこうしておけば良かった」と成人してから言っても時間は戻りません。

 

子どもたちが将来、自立し、自分の人生を良好に生きるためには少しでも幼い時期に、オトナがその見本となることが大切なのです。

 

オトナが感情のコントロール方法を知っておくだけで、子どもたちへの理想の接し方に近づくことができます。
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子どもについつい感情的になる

思い通りにいかないとき

オトナがついつい子どもに対して感情的になってしまうことは日常茶飯事です。

・「やめて。」と何度言っても繰り返す

・時間がない時に、グズる

・何度いってもやめない兄弟喧嘩

・わざと危ないことをする

最初から感情的になって、怒っているオトナはいません。

「おぎゃ~」産まれたあの時、誰しもが

産まれてきてくれてよかったとありのままの子どもを見て感じるものです。

いつからでしょう…

心の中モヤモヤが溜まっていき、笑顔が減ったのは。

「ママ怒ってる。」

「ママが怒るから、言わない。」

子どもなりに親をよ~く観察し、学んでいます。

そのように反応するのは、相手がこの世で誰よりも愛するお母さんだからです。

自分に生命を与えてくれた大きな存在だからです。

家族が思い通りにならないとき

イライラするのは、子どもに対してだけではありません。

・旦那がやると言ったのに、行動しない

・いつも私ばかり…私はあなたの親じゃない

・自分の管理もできない親に、育児に対してとやかく言われたくない

・自分の自慢と、周りとの比較しかしないママ友

などなど

お母さんを取り巻く環境は、誰しもがイライラするであろう要因が数えきれないほどあります。

この小さなイライラ原因が溜まると、それが積み重なりイライラ感情の原因になっていきます。

母親の感情が子どもの将来を決める

イライラや暴言の影響

最新の脳科学や心理学の研究で、感情に任せた暴言夫婦喧嘩相手への嫌悪などから

脳の視覚野という部分が縮小されるという研究データがあります。

視覚野とは後頭葉にある情報を受け取る部分です。

私たちオトナは、何とか目の前の問題を解決しようと一生懸命になり

怒鳴ったり感情的になったりしてしまうのですが、

実はそれが子どもたちの脳の一部を傷つけている可能性があるということです。

キレる子どもたち

昨今、感情のコントロールが上手くいかずキレやすい子どもたち

問題になっています。

小学校、幼稚園などにおいてもそのような子どもを見ることは珍しくありません。

今まで、0歳から成人までたくさんの子どもたちを見てきました。

あの無垢で純粋だった子どもが、どんなプロセスを経てこのようになってしまったのかをずっと研究してきました。

その答えは、子どもたちの脳がちょうど形成される幼少期にあったのです。

 

脳が形成途中の幼少期に、暴言、暴力やマイナス感情を経験して育った子どもたちは

激しい怒りや悲しみなど、さまざまな否定的な感情を未処理のままで心に抱えてオトナになります。

 

そのように蓄積された感情が、なんらかのきっかけで爆発したりするのです。

注意欠陥多動性障害(ADHD)などの”不注意・多動性・衝動性”を特徴とする症状に関しても

今までは、中枢神経の機能障害であり

子ども自身が抱える内因的な問題であると考えられていましたが

最近では、乳幼児期の親や家族との関係による影響が就学後のそれに繋がるのではないか

と可能性を訴える研究が注目されています。

胎児から

人間は、出生前の胎内にいるときから母親の影響を受けていることが

欧米を中心に、大学や医療施設での報告があげられ科学的にも証明されています。

ある妊婦さんの実験では、彼女の精神状態を調べそこから特定の神経ホルモンの分泌を確認しました。

それが血液中に入り込み、母親の体だけでなく子どもの体の化学反応まで変えてしまうという事例があります。

乳幼児期の影響

ノーベル賞受賞者の米シカゴ大学 ジェームズ・J・ヘックマン氏は

5歳までの環境が人生を決めると言っています。

彼は実際に、生後4.4か月の子どもたち100人を対象にある実験を行いました。

子供たちを2つのグループに分け、一方には教育活動をせず、一方のグループだけに最新の教育理論に基づいたゲーム形式の教育的な介入を施しました。

健康管理や行政サービスは、教育を受けないグループも同じように受けました。

幼児期にこうした教育的介入をした人たちの追跡調査を続けて分かったことは、幼少期にきちんと教育的な介入を受けていれば、

30代になった時のIQが平均してより高くなり、その後も高いままであり続けるということです。

このように、幼少期の子どもたちへの影響は30代以降の人生にも大きな影響をもたらします。

それは、IQに限らず人間性その後の人間関係に大きく関わってくるのです。

子どもたちがオトナになったら、もう心配はいりませんか?

いいえ、どんなに大きくなっても子どものことを何とかしたいと思うのが親心です。

そこで悩むのは、結局私たちオトナなのです。

将来何倍にもなった問題に、悩まされるのであれば今、解決すべきタイミングはいつですか?

感情的になる沸点を知ろう

オトナが自分と向き合う

「子どもたちの心に傷がつく前になんとかしたい」

そう思ったお母さんは、もう変化のチャンスを掴んでいます。

では、どうやってオトナが自分の感情をコントロールできるようになるのでしょうか。

[box class=”green_box” title=”鉄則①”]

オトナが自分を知る[/box]

こんなことありませんか?

あの人はいつも穏やかだなぁ。なんでだろう…

私はいつもイライラしているのに。

あのお母さんは義母や夫と上手くやっているよな…羨ましい。

私なんかいつもイライラして怒ってばっかり。

同じことが起きているのにもかかわらず、違う反応をするということは

その人自身の捉え方が違うからなのです。

つまり、怒りや感情が動く沸点はそれぞれ異なります

まずはこれを知りましょう。

自分がどんなことにイライラして、感情的になっているのかを

客観的に見るのです。もしくは、見てもらうために行動しましょう。

親のコンプレックス

どんなことにイライラしているのかを深く追求していくと

それが自分の生きてきた人生と大きく関わっていることが分かります。

人は、今までの辛い記憶痛み悲しみ苦しみ恥ずかしかったことなど

さまざまな感情を感じながらも、それを見ないように隠し保存して生きています。

みなさんも、1つくらい人には言えない恥ずかしいことがあると思います。

その、見ないようにしていた感情やコンプレックスを、”子ども”という

自分と半一体であり別の人格をもつ相手が上手く引き出していきます。

「お母さん、気づいて!」

「お母さん、もっと学んで!もっと大事なことに気づいて!」

オトナを気付かせることにおいては子どもたちは天才的な才能をもっています。

オトナが隠し、見ないようにしていることを

子どもたちは、本能のままに見て感じているのです。

どうすれば変われる?

我慢ではない、吐き出す

「そんなこと言われても…余裕がない中で自分を見つめるなんて簡単じゃない。」

なんて、言いたくもなる毎日ですよね。

でも、本当に子どもの幼少期がこんなに大きな影響があるとしたら…

優先事項は変わります。

教育投資を研究している経済学者は、就学前の教育投資のほうが結局のところ

将来的な費用対策が高いとしています。

いま、だけではなく20年後を見て下さい。

いま、ほんの30分でも1時間でも自分の時間を作り学ぼうとすることが20年後を大きく変えるのです。

自分の感情の動きを知り、その原因を追究するのです。

原因は、必ずあなたの中にあります。

それを隠したり我慢するのではなく吐き出すのです。

そして吐き出したものから、自分の人生を振り返ることが大事です。

家族の車輪がまわり始める

お母さんが、自分を見つめて色々なことに気づきだすと変化するのは子どもだけではありません

旦那さまや、兄弟、ご両親などさまざまな周りにいる人々変化して行きます。

そうすると、あなたの育児や生活はどうなるでしょう?

お母さんの人生はどうなっていくでしょう?

もう旦那さまや親、子どもに振り回される人生とはサヨナラしませんか。

自分自身の人生を生きはじめませんか?

 

お母さんが自分の人生を歩みはじめること

それが子どもにとって一番の教育であることが分かるはずです。

 

 

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参考文献

     Belsky, J. (1980). Child maltreatment: An ecological integration. American Psychologist, 35(4), 320-335.

Heckman, James J., and Alan B. Krueger.editedby Benjamin M. Friedman. introductionby Benjamin M. Friedman.,Inequality in America:What Role for Human Capital Policies?, figure, p.130: “Average percentile rank on PIAT-Math score by income quartile”,©2004 Massachusetts Institute of Technology, by permission of The MIT Press.

中谷 奈美子「子どもの行動の対する母親の帰属と不適切な養育2016,第87巻pp.40-49

西澤 哲 「虐待というトラウマ体験が子どもに及ぼす心理・精神的影響」北海道大学看護福祉学部学誌

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