「オトナになったら、優しく、芯がある子で自立して生きていって欲しい」
「素敵なパートナーと良い関係を築いて、幸せな家庭を作って欲しい」
子どもたちがオトナになったころの社会を想像したことがありますか?
情報化や機械化が進む中、今から20年後に必要とされるであろう力について考えることがありますか?
目の前の育児や家事に追われて、なかなか余裕がないという状況だったとしても、この知識を知っているかいないかでアナタの子どもたちの将来がグンと変わってきます。
数多くの子どもたちを育ててきた経験や老若男女の方々とのセッションの数々により、
子ども時代が織りなす、成人後の人生への影響について研究して参りました。
20年後の日本で必要とされる力は、子ども時代に作られます。
子どものうちにある才能を伸ばしておくと将来必ず役に立ちます。
もくじ
この子の才能を伸ばしたい
誰しも持っている才能
「他の子よりも遅れているかも…。」
「運動はいけるけれど、勉強はどうかな。」
「言葉がなかなか出てこない。」
「塾やおけいこに行かせないと追いつけないかしら。」
わが子の健やかな成長を、誰しもが望むものです。
自分の子どもを客観的には見ることは簡単ではありませんが、
どの子どもたちも必ずそれぞれの才能と使命をもって生まれてきています。
もちろん、障がいという名前を付けられる特徴を持っている子でさえも。
彼らもクラスのなかで、社会のなかで大きな役割を果たしています。
子ども時代に、その一人ひとりの才能にオトナが気づいてあげられるか、それとも才能を抑圧し伸ばすチャンスを奪ってしまうかがその後の人生を左右します。
5つ星ホテルの天才シェフ
オトナになってから、人の目をひくような才能を発揮する人々がいますね。
彼らの魔法の根源は子ども時代にあります。
今回ご紹介するのは東京・日本橋にある5つ星ホテル『マンダリンオリエンタル東京』の一流シェフ、ステファン・トランシェ氏。
彼は以前パリの5つ星フォーシーズンズホテルにも勤めておりました。
彼の就任を記念して作られたのが、この雲をかたどった愛らしいケーキ「KUMO」。
一日10個の限定販売で、開店30分足らずで完売するほどの大人気。
見た目や発想力の素晴らしさだけでなく、食感や舌触りにもこだわっています。
誰しもが彼のマジカルな世界観に引き込まれていきます。
世界の一流シェフのどんな才能が、人々を引きつけやまないのだと思いますか?
これからの時代に必要なちから
相手を大事にする力も感性
マンダリンホテルは、アジア、ヨーロッパ、アメリカ、アフリカなど21ヵ国で展開するオリエンタルなホテルです。
世界各地から多国籍なシェフたちが集まります。そのシェフ一人ひとりが意識しているのは「その土地と文化に敬意を示すこと」です。
つまり、相手を尊重しとても大切にしているのです。これが世界の一流の成功者たちの共通点です。
フランス人だからといってフランスの良さを押し付けるわけではなく、その地や人々にあったものを考え提供する姿勢を備えています。
彼らは日本を大切にしたいという気持ちから、日本の「四季」にとてもこだわります。日本文化や日本の素材を取り入れ、春はいちご、夏は桃など季節ごとにフレーバーを変化させています。
日本の歴史や文化や人を理解し「相手を喜ばせたい」という気持ちから、シェフの発想力や原動力が湧いてくるのです。
これまでもこれからの時代も、
仕事や人と関わる上で、一番大切なちからは“相手を大切にすること“なのです。
この土台が幼少期のうちに形成され、その後肉付けされていくことを知っていましたか?
今後、社会や家庭での機械化がさらに進み、知識や情報、技術などでは周りと差異がなくなる時代がきます。今の子どもたちが働きに出るくらいの歳には、もう今の常識は通用しないかもしれません。
そのためには、先を見据えて準備をしてあげる必要があります。
多国籍の労働者も増えていくでしょう。
そんな時に必要な力は、辞書や教科書に載っている知識だけではありません。
語学はあくまでツールなのです。本当に大切なことは、相手を理解しようとする力です。
日本の英語教育の問題は、長年指摘されていますね。文法や暗記に偏った勉強法から、最近は「読む・書く・聞く・話す」などオーラルコミュニケーションにも力を入れています。
「外国語を学ぶことが大切。」「とりあえず英語はやっておけ。」などの世の中の情報に踊らされないでください。
一番の教育や育児の盲点は、子ども時代にさまざまな価値観を受け入れ、相手を大切にするという柔軟性や受容性を育むことなのです。
これらも相手を感じる力である感性を豊かにすることにより育まれます。
これに気が付いている、もしくは自然にできるオトナに育てられた子どもは、世界を舞台にすることができます。
遊びごころや発想力
子どものころ「くもにのれたらいいなぁ。」とか「くもを食べたいな~。」と思ったことはありませんか?
そんなアナタ独自の発想のファンタジーを大切にし、本気で聞いてくれる人は何人いましたか?
この「KUMO」というステファン氏の作品には、他にはない独自の発想や遊びごころがはいっています。
このような独自の感性や発想力が、世の中の人々のこころを掴みます。
わたしたちは、学校でこのように習います。
「模範解答をしなさい」
「テストではいい点をとって」
「正しい答えをいうこと」
「みんなと同じように振る舞うこと」
もちろんこれらは、社会に出ていくうえでとても大切なことです。
しかし、このように型にはめていくことにより失われる抑圧される能力もあります。
独自の考えや、発想、そしてそれを表現する力です。
子どもたちの脳が一番成長する前の柔軟な時期に発想力や創造性の土台である感性を育んで行くことが、
その後の人生でどんなに役立つかをどのくらいの人が知っているでしょうか?
幼児教育の専門家や一流の教師、保育士たちは知っているかもしれません。
それなりの園や施設にいけば、先生たちは一生懸命子どもたちを育ててくれるかもしれません。
とはいえ、子どもたちが一生涯を通じて一番“認められたい”と願う相手は、自分を育ててくれた産んでくれたお母さんなのです。
それゆえに、愛する母親から認められ、母親や家族にこれらの能力を育んでもらうことが子どもにとって一番のちからになります。
特別な受験や、おけいこをしなくても家庭にあるもので、子どもの才能を育めたらどうでしょうか?
その姿を見て育った子どもたちは、自分の子どもにも同じように接することでしょう。
感性を育むには?
こんな劣等感はチャンス
子どもの才能を育むにあたって、感性が非常に重要であることが分かりましたね。
実は、下記の子どもの特徴もある意味では”感性が豊か”と言えるのです。
「新しい環境になれない」
「人見知り」
「敏感で眠れない」
「人前に出るのが苦手」
「自分の気持ちをなかなか言えない」
こんなわが子を見て、心配になったことはありませんか?
これらは、周りの状況に敏感であるからこそ持ちえる特徴なのです。
これらの一見マイナスに見えかねない要素が全て、何かを学ぶためのチャンスだとしたらどうでしょうか。
周囲の状況に敏感だからこそ現れるこの特徴を上手く活かす方法があるのです。
一見マイナスに見える性格も、見方や考え方、オトナの接し方を変えるだけで才能へと伸ばしていくことが出来ます。
本物の”せんせい”は、どんな子どもやオトナにも可能性を見出し、相手を尊重した上で才能を伸ばしていくことができます。
そんなせんせい(オトナ)のいるクラスやグループ、家庭は、一人ひとりがありのままで自分らしく過ごしています。
競争、争いなどにせかせかと慌ただしい毎日を過ごすのではなく
自分のぺースで自分や相手を大切にしながら生きていくことをこの時期から身に付けることができるのです。
五感を磨こう
これからの時代に必要な力は、知識や情報、技術だけではなく他との「ちがい」を表すものです。
また、相手のことに気が付き、理解しようする観察力や洞察力などが敏感になる力です。
機械と同じこと、教えられたことをそのままやるだけの存在は、社会の中で取り残されてしまう格差の激しい時代がやってきます。
その「ちがい」を表すのが、周りや相手について敏感に感じ取る力である『感性』なのです。
感性は、オトナになってから急に身に付けられるものではありません。
これを一番早く身に付けることができるのが幼少期です。
感性を上手く磨いていくことで、人のこころや時代の流れを感じ取ったり、相手のニーズや欲するものを感じとったりすることができるようになるのです。
幼少期のちからや価値観や記憶は、100歳まで続きます。
その証拠に、50代、60代の方々とセッションを行うと、子どもの頃の嫌な記憶が、現在の人生の邪魔になっていることが多いのです。
あの時、もし周りの大人が気づいていたら…。
オトナになってからお金をかけて取り戻すのであれば今のうちに、子どもたちの将来に役立つ記憶や能力を身に付けさせてあげましょう。
子どもたちの感性を伸ばしていく具体的な方法は、一人ひとり異なります。
お一人、お一人に丁寧にお伝えしますので、ご興味のある方はメッセージを下さい。
次回の相談会でもお伝えさせて頂きます。
お母さんのなりたい自分をプロデュース
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<参考文献>
「中学校学習指導要領解説」外国語編 文部科学省
「幼児の感性を具体化する試み」―幼児期の感性尺度の開発を手がかりとして― 鈴木 裕子
五十嵐浩也 (2000)「感性的認識と論理的認識」 筑波大学感性評価構造モデル構 築特別プロ ジェ クト研究組織研究報告書
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