指しゃぶり、指吸い、爪噛み、チックや自慰行為などの子どもの様子を見た時に
なかなか治らないなぁと悩むのは、あなただけではありません。
「指ちゅっちゅ辞めようね。」
「他のあそび、しよっか。」
「それをしたら、恥ずかしいよ。」
全く違う話をしてみたり、気をそらさせたり色々な方法を試してはいるけれどやっぱり改善してこない。
園の先生や、病院、育児相談などに話をしてみても同じような答えしか返ってこない。
いつまで続くのだろうか…気長に待ちたいけれど焦る気持ちもあって、時に感情的になってしまう。
このよくわからない子どもの行為を目にした時、どうか自信をなくさないで下さい。
1000人以上の親子と向き合ってきたハハトコがその実態について
そして、子どもの気になる行為との向き合い方についてお伝えします。
もくじ
言っても、やっても治らない
あの頃から…?
子どもが気になる行為を始めたのはいつ頃からだろう…
「下の子が生まれて、我慢させることが増えたかな。」
「自分でできることが増えて、多くを求めすぎてしまったかも。」
「私に余裕がなくて、感情的になってしまうことが続いた。」
「赤ちゃん返りをみないふり…していたな。」
このようなことは、育児をしていれば日常茶飯事という方もいらっしゃいます。
他にも行為を始めるきっかけとして、このような環境が多くみられます。
・保育園や幼稚園に行くのを嫌がる
・旦那が出張などで長期不在
・運動会やお遊戯会などの大きな行事の前
・新しい場所や慣れない環境に行った時
・断乳後
本能的な行為
指しゃぶり、指吸い、爪噛みや自慰行為などは、決して不自然な行為ではありません。
オトナの世界では、良いこととは捉えられていませんが子どもにとっては自然の生きているものの理にかなった本能的な行動なのです。
指しゃぶりを例にとってみれば、
オギャぁと産まれてくるもっともっと前から子どもたちは身に付けています。
胎児はすでに、お母さんのお腹のなかで色々な練習を始めています。
地上に出ていったら「あんなことをしようかな、こんなことをしようかな。」という具合に
呼吸方法やおっぱいの吸い方など生きるための術をすでに学習しているのです。
胎児はすでに4ヶ月頃から指しゃぶりのような行為をするとされていて
これを吸啜反射(きゅうてつはんしゃ)といいます。
生まれながらに備わっている、口に入ってきたものを吸う動作です。
そして、唇やその周辺にものが触れた場合に口をひらいたり、口をもっていく自分の口で確かめる行為が探索反射です。
人間には生まれつきこのような動作が備わっています。
いわば、生きていくために必要な反応なのです。
子どもたちは、言葉では表せないなにかをこのような本能的な行為によって体や心の状態を知らせてくれるのです。
胎児から生理学的にも備わっている行為…もちろん小さいうちにやってしまうのはわかるけれど成長してからは…?
それぞれの立場から
指しゃぶりや指吸いは乳児期や幼児期前半の(1~2歳くらい)は生理的現象で行っていることが多く
「ようすを見ましょう。」と考える家庭や専門家が多いです。
しかし、小児歯科医会では歯並びや噛み合わせへの影響とともに発音や嚥下、口元の突出や顎発育への影響も出てくる可能性があるといわれています。
不正咬合の進行を防止し、口腔機能を健全に発達させる観点からも、4~5歳を過ぎた指しゃぶりは指導した方がよいという意見が多く、
4歳以下でも習慣化する危険がある児に対しては指導する必要があるとしています。
歯科、心理士、小児科医などそれぞれの専門的な立場で意見はさまざまです。
それゆえに、育児書やインターネット、本などの情報は多様な一般論の総称なのです。
もちろん医学、科学的な根拠や情報は必要なのですが
ハハトコが一番大切にしているのは
『お母さんと子どもがどう感じているか』
なのです。
愛情不足なんかじゃない!
もしかして、わたしのせい?
子どもの気になる行為の背景に親子関係や触れ合う時間が少ないなどの生活環境が影響している心理面からの問題行動の一つとして
愛情不足や欲求不満というとらえ方もあります。
お母さんが精一杯、試行錯誤をして育児をしながらも子どもの行為が
「お母さんのせい」
「育て方に問題がある」
「愛情が足りない」と言われたらどうでしょうか。
そのお母さんの辛さは誰が受け止めるのでしょうか。
その家庭それぞれに歴史がありさまざまな背景があったうえでの育児です。
わかってはいても現状を誰かに否定されたり、批判されたりしては気持ちの行き場所がなくなってしまいます。
わざと子どもたちを苦しめようとか、不安にさせようとする親はいません。(やりたくなくてもしてしまう場合はありますが。)
その時の精一杯で育児をしているお母さんに、これ以上”不足している”から”もっとだして”と言われても
「これ以上は勘弁して下さい」と言いたいところですよね。涙
不足ではなくて…
愛情不足ではないのです。
愛情は十分そそいでいるのです。
あえて言うのであれば、
子どもとお母さんの愛のとらえ方、伝わり方が問題なのです。
それは、お母さん自身の愛情が足りていないというものではありません。
伝え方、とらえ方がちょっと違っているだけなのです。
このちょっとの違いが
人を不安にしたり、時に傷つけたりしてしまうのです。
幼少期の記憶はオトナになっても続きます。
「不安にならなくていいの、お母さんはあなたを愛してるよ。」
この記憶をぜひ子どもたちに残してあげましょう。
それは、どんな高価なおもちゃ、洋服や食べ物よりもなによりも価値がある賜物なのです。
今までのやり方でそれが伝わっていないのであれば、やり方をちょと変えてあげるだけで大きな効果がでます。
子どものサインを見逃すな
口下手なもので…
子どもたちはまだ成長の発達途中です。
わたしたちのように自分の健康状態や、気持ち、考えを言葉で表現することができません。
子どもたちの本能は非常に敏感なので、一緒にいるオトナ次第で本当の気持ちを言えなかったり隠してしまったりすることもあります。
それゆえに、子どものこころは体に現れます。
なかなか治らない指しゃぶりや、チック、爪噛みや自慰行為などは子どもたちの
言葉では表せないサインなのです。
最初は安心する、気持ちが良くて始めたということが習慣化してしまったというケースもあります。
そうなってしまう前にしっかりとサインを受け取りましょう。
サインから逃げたいの
子どもが欲しているのは、分かっている。
「でもお母さんだってつらい。」
「向き合えるものだったら、とっくにそうしてる。」
お母さんだって余裕がないのです。
子どものサインと“向き合う”とは、
子どもの”言うことをきく”ということではありません。
どちらかというと、自分の弱さを認めてありのままを受け入れるというイメージです。
それがストンと落ちる時がくるのです。
さまざまなサインをいま見ないふりをしたとしても、その後の成長過程のなかで必ずまた別の形で現れる時がきます。
こんなに簡単に、楽に。
子どもの気になる行動の全てに問題があるか、といったらそうではないかもしれません。
でも胸に手を当ててみて何か気になるのであれば、自分にも子どもにも正直になってあげて下さい。
子どものサインと向き合うことは、決して怖いことでも大変なことでもありません。
実は、短時間でとても簡単に楽にできてしまう方法があるのです。
これは普段プログラムのなかで行っている方法です。
ぜひたくさんの方にお伝えをしたいので、ご興味のあるかたはラインからメッセージでご連絡ください。
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<参考文献>
井上 美津子「子どもの口に関わる各種の習癖について.チャイルドヘルス」
長野 志津男「究極のいじめ解決法」「朝起きすぐの歯磨きで一生病気知らず」
福本 恵美子「乳幼児における指しゃぶりの開始と習慣化にかかわる要因」
「1歳6か月から5歳にいたる小児の口腔習癖の推移と咬合状態との関連性について」西条崇子, 米津卓郎, 町田幸雄 東京歯科大学学会, 1998
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