「早くしたくをしなさい!」
「○○しないと、それできないからね!!」
「それはさわらないって、何度いってもできない子だ!」
子どもにはオトナの常識はなかなか通用しません。
人間の脳は、子ども時代に自然に近く、独自の世界観をもっているからなのです。
しかし、子どもたちがこれから社会に出て生きていくためにオトナの社会のルールを少しずつ教えてあげる必要がありますね。
「ママ、どうしていつも怒っているの?」
私たちは、いかに子どもたちにオトナの常識を身に付けさせてようと必死です。
子どもに対して「○○しなさい!」と強制したり、脅したりする以外の方法で教えてあげられることができたら
私たちオトナも楽になるはずです。
子どもへの接し方の大きな影響についてお伝えします。
もくじ
無理やりさせてしまう
脳への影響
昨今、虐待などの真相が明らかにされる事件が多く取り上げられ、今まで以上に親の子どもに対する接し方が問われるようになりました。
小児精神科医の友田明美さんは暴力的な虐待だけでなく、無視、放置、言葉による脅し、威嚇、罵倒、そして子どもの前で行われる夫婦喧嘩などの不適切な養育(マルトリートメント)によって、
子どもの脳が物理的に変形するという結果をハーバード大学との共同研究で明らかにしています。
またその影響で傷ついた脳はその後、思春期・青年期・壮年期にわたり影響を受けるのです。
学習意欲の低下や非行、うつや統合失調症などを引きおこす可能性があり、ささいなことでひどく不安になったり、自殺をたびたび考えるようになる場合もあります。
これが”子ども時代”が人生で最も貴重であり大切にするべきだと
ハハトコが皆さまをサポートさせて頂く一番の理由なのです。
お母さん、お父さんだけじゃない!
マルトリートメントや言葉の暴力が悪いことは分かっているけれど、現実はそんなに簡単なものではありません。
日々、時間にもこころの余裕にも追われる…
そんな中で子どもに優しく、丁寧に、時間をかけて接する!!
こんなに難題をかすなんて、自分の首を絞めるようなものだと感じるお母さまも少なくありません。
やってみて、できなくて諦める…という方もいらっしゃいます。
お母さんたちだけではありません。
教育、保育の現場もその通りです。
みんな毎日の業務や日課に追われる中で、子どもたちと接しています。
仕事量もストレスも、環境も同じはずの先生たちの中で
子どもたちを尊重した余裕のある接し方をする先生と、自分の気分や機嫌で対応してしまう先生がいます。
この違いはいったいどこにあるのでしょうか。
子どもの発達
5つの疑問
小学校に勤めていた時のことでした。目の前の子どもたちを見て、あることに気が付いたのです。
・どうして、相手が傷つくことをわざとするの?
・どうして、椅子に座っていられないの?
・どうして、オトナにウソをつくの?
・どうして、人の話を聞きたくないの?
・どうして、諦めてしまうの?
「そんなの普通でしょ。」と当たり前のようにとらえたり、考えすぎだと思う人が大半ですが
私は諦めきれませんでした。
このような特徴を持つ子どもと、そうではない子どもがいるというのはそこに必ず原因と理由があると感じたのです。
答えを探し求めても、すぐには見つかりませんでした。
その後、幼稚園、保育園と担任をしてさまざまな子どもたちやお母さんお父さん、先生たちと関わる中で見えてきたものがあります。
脳は地図です
子どもたちの人格は小学校1年生で、ほぼ基礎的な部分が完成に近い状態になっていました。
0歳から6、7歳くらいまでにできた知識と経験の地図を糧に、子どもたちはその時一瞬を一生懸命生きていました。
上記の疑問を、まるで当たり前かのように習慣的に行って日々を過ごしています。
<0,1,2歳>
子どもたちは本能的な動きはありますが、まだ地図がほとんど白紙に近い状態です。そこに日々、周りの環境やオトナから得た知識や情報を学び吸収していくのです。
<3歳ころ>
地図の色どりや形などがだいたいできてきます。
<4,5歳>
この地図の上にさらに詳しい道や行き先を書いていくような時期です。
医師や研究者たちは、研究データを基にこの知識を社会に発信しています。
わたしは、実際にみて、触れて確信してきたものをお伝えしています。
脳への刷り込み
オトナへの不信感
子どもの地図(脳)がまだ、白紙に近い時にオトナから
「○○しなさい!」と無理やり強制されたり、脅されたりすると子どもたちは素早くそれを自分の頭の地図に書き込みます。
「なんでできないの?」と言われ続けると自分はできないものだと、頭の地図に書き込みます。
先生が「どうしてお友だちにいじわるばかりするの」と言っていると自分はいじわるだと感じ、自信をなくしてしまいます。
この時期の子どもたちは非常に素直で無垢なのです。
オトナの発言や行動を”いい”、”わるい”で判断するのではなく、当たり前として地図に書き込むのです。
強制されたり怒られたり、放置されてきたクラスの子どもたちは、幼児期やそれ以降にある兆候が出ます。
自分に自信が持てなかったり、人に対して信頼できず、「試す」や「騙す」という行為を、悪気なく行うことがあるのです。
もうオトナです
「もう高校生なのです!」
「もう成人しています。」
気が付くタイミングや時期に制限はありません。
人生はいつだって遅すぎることはないのです。
答えは、命ある限り「変わりたい!」「どうにかしたい!」と思った時がタイミングです。
親子関係は一生続いていく宝物です。
宝物をどうすれば大切に、大切にすることができるのかを一緒に考えましょう。
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<参考文献>
奥山 真紀子「マルトリートメント(子ども虐待)と子どものレジリエンス」
友田 明美 「子どもの脳を傷つける親たち」NHK出版新書523
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